♪オケのチューニングがオーボエから始まるのはなぜ?♪

防音コラム2017年5月13日

♪オケのチューニングがオーボエから始まるのはなぜ?♪

《オーケストラのチューニングが”オーボエ”という楽器から始まる理由》

オーケストラのチューニングではオーボエという楽器がまず合わせる基準になる音を出します。

なぜ、オーボエなのでしょうか。一般的には、次の理由が考えられます。

オーケストラのほとんどの楽器は、温度や湿度などの状況によってピッチ(音の高さ)が不安定になるものなので、奏者がチューニングできるような仕組みを備えています。

ところがオーボエは構造上、リード(歌口)の抜き差ししか、ピッチを調節できるところがありません。

クラリネットで樽を抜くように、またヴァイオリンで弦の張り具合を変えるようには、音の高さを調整できないのです。

オーボエが音の高さを変えるには、リードの幅や長さで調節するしかなく、演奏当日にその場でぱっと変えることはほとんどできません。オーボエは音程を調整しにくい、だから周りの楽器が合わせなければいけない、それで音合わせの基準になっているというのが真相のようです。

ただ、例外もあります。鍵盤楽器が、オーケストラに入った場合です。シロフォンやグロッケンシュピールなど、鍵盤を持つ打楽器は、チューニングすることはできません。弦を張ったピアノやチェンバロも、時間をかければ調律はできますが、オーボエの音に合わせてチューニングするのは事実上不可能です。なので、ピアノ協奏曲などの場合は、オーボエではなく、コンサートマスターがピアノの鍵盤でラの音を叩いて、みながそれに合わせています。

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オーボエが吹くラの音をきっかけに、次第に全楽器に広がっていくオーケストラのチューニング(音合わせ)。これが始まると、いよいよコンサートの開始だと気分が高まりますよね。

是非コンサートの始めに、音や楽器にも注目してみてください!

以上、コンサートがもっと楽しくなる豆知識でした♪