今話題の防音マンション!家賃相場や料金体系についてまとめてみた

防音コラム2017年12月28日

今話題の防音マンション!家賃相場や料金体系についてまとめてみた

音楽愛好家や楽器演奏者に人気となっている防音マンション。防音マンションは、通常のマンションよりも壁や床が厚く、建築費がかかるということもあり、その価格の相場が気になるところです。そこで、今回は「防音工事や防音設備には一般的にどれくらいのコストがかかるか」ということを参考にしながら、その家賃の価値について説明していきます。

防音マンションの見分け方

まず、防音マンションと楽器可のマンションはどこが違うのかという点についておさえておきましょう。「防音マンション」、「24時間楽器演奏可」という物件と、「楽器可」「楽器相談可」という表記がされた物件があります。一般的に、「24時間楽器演奏可」とされている物件は、施工段階から防音設備が備わっている、あるいは後から大がかりな防音工事が施工されていて遮音性能が高い物件と考えられます。物件数自体も少なく、家賃も防音マンションとしては高い部類となっています。これとは違って、「楽器可」「楽器相談可」という物件は、簡易な防音工事が施工されただけか、あるいはほとんど何も工事をしていないままの物件です。こちらの家賃はまちまちで、一概には言えないのが実情です。防音マンションと一口に言っても、どの程度の遮音性能があるのかはかなり差があるので、まずは物件の表示や条件提示などを参考に選んでいきましょう。

防音室は後からつくれるのか

では、具体的に防音マンションは同じエリア、地域の平均的な家賃相場に比して、どれくらいの価格差があるのでしょうか。防音マンションは、通常のコンクリート造マンションよりも建築費がかります。もちろん、工事規模や工事箇所などによって価格に大きな差はあります。

現実的には賃貸マンションで大家さんに了解を得て施工することは難しいでしょうから、自宅のリフォームとなります。仮に賃貸マンションで施工OKとなったとしても退出時には現状復旧しなければならず、解体費が別途かかります。

防音マンションの価値は?

もちろん、こうした価格の目安はあくまでも目安にすぎません。実際には、オーナーの意向などもありますし、住環境や防音工事のコストなどによっても実際の賃料はまちまちです。ただ、マンション選びの前提として、優れた遮音性能を誇る防音マンションは、周辺の家賃相場よりも割高になるケースが多いということは知っておいたほうがよいでしょう。こうした家賃の高さにもかかわらず、防音マンションはかなりの人気物件となっていて、防音性能の高いマンションは入居待ち状態が続いているところもあるようです。

確かに、数百万というお金をかけて防音室を造ることは可能ですが、費用面からみても捻出するのは容易ではありません。一方、防音マンションであれば、すでに防音工事がなされたうえで家賃の支払いのみで利用することができます。相場より割高と言われていますが、たとえば3割程度高い場合でも7万円が9.1万円です。その差額で音を思う存分自由に出せる暮らしを実現できるなら、高い物件ではないのかもしれません。