会計士の仕事と芸能活動 人生一度きり!を応援する防音マンション

24時間音楽演奏が可能な防音マンション「ミュージション」の部屋を訪ねて、“音楽のある暮らし”をのぞき、その魅力を語る企画。第29弾は、編集部がミュージションスタッフの鈴木とともに、都内のミュージションにお住まいのRさんのもとを訪ねました。
公認会計士として企業の財務コンサルティングなどを行う一方で、モデルや俳優としても活動するなど、対照的ともいえる世界を軽やかに行き来するRさん。関西を生活の拠点としながらも、芸能のキャリアを広げるために東京にも部屋を構えることに。演技やポージングの練習にも最適なミュージションの魅力とは?
住まいと稽古場を同時に得られるチャンス
鈴木おじゃまします。先日は弊社主催の確定申告セミナーで講師を務めていただきありがとうございました。参加者のみなさんからも「とても分かりやすかった!」と大好評でした。
Rさんそれはよかったです。楽しく対話をしながら進めたかったので、クイズ形式にしたんですよ。少しでも役に立てたのなら何よりです。
編集部あれ、ご出身は関西ですか?
Rさんわかりますか? 出身は京都で、大阪で税理士法人の事務所を運営しています。これまでクライアント企業の会計や財務コンサルティングに携わってきました。モデルや俳優の仕事もしていたのですが、本格的に芸能の仕事を増やしたいと思い、東京の芸能事務所に入って活動することにしたんです。最初は新幹線で関西と東京を行き来していたんですけど、だんだんと負担が増えてきてしまって。


編集部移動時間も3時間はかかりますもんね。
Rさんその上、宿泊費もかかりますからね。本格的に活動し始めた頃がちょうどインバウンドの観光客が増えて宿泊費が急騰したタイミングで、どこも1泊2〜3万円は当たり前。ホテル暮らしだと疲れも取れないし、ポージングや演技の練習ができる環境も整っていない。最初は気にしないようにしていましたが、もう限界だなと、東京でも住まいを探すことにしました。
編集部それで防音の物件を希望されたんですか?
Rさん実は最初は防音にこだわらず、寝るだけのスペースがあれば十分だと思っていたんです。でも、例えばファッションショーのモデルの仕事ではランウェイの音楽に合わせてポージングの練習をするし、演技の練習では大きな声を出すこともある。加えて音楽も好きなので、たまにギターを弾いて歌いたい。そんな時に壁が薄くて遠慮しなければならない物件だと難しいなと、コンパクトかつ気密性の高い部屋を探していたら、このミュージションと出会ったんです。調べてみると評判も高いし、この物件なら事務所まで電車で一本とアクセスも抜群。すぐに内覧に行くことにしました。
鈴木ご案内したのは夜でしたね。室内の防音性能をしっかり体感していただくため、隣の号室のスピーカーで大音量の音楽を流しながら、こちらの部屋に戻ってどのくらい音が聞こえるかを確認してもらいました。

Rさん僕も隣の号室と行き来しましたが、本当にガンガンにヘビーメタルを流していたんですよ。「夜なのに大丈夫かな?」ってむしろ僕が心配になるくらい(笑)。正直、少しは聞こえるだろうなと思っていたんですけど、まったく聞こえなくて。あれは驚きましたね。
鈴木実は、私の姉も演劇をやっているので、声が外に漏れないか気にして練習に集中できないというお気持ちはよく分かります。だからこそ、「ここなら演技で叫んでもまったく問題ありませんよ!」と、自信を持ってお伝えしました。
Rさん実際に防音性能を体感して、これなら安心して何時でも稽古ができると確信しました。それに、寝室とリビングダイニングが分かれているから練習するスペースを確保できるし、広めの収納もある。拠点にするにはちょうど良い広さだなと。それに、防音物件でありながら窓も多く、シンプルにスッキリ暮らせるのも気に入りましたね。新築で残り2部屋だったので、「ここって人気ですよね?」って鈴木さんに聞いたら、間を置いて「……そうですね」って(笑)。それ聞いて、すぐ申し込みました。
鈴木実は、Rさんが内覧される直前まで他の方も見に来られてたんです。どなたが先に申し込まれるのか、こっちもドキドキでした。本当にタイミングがよかったですね。
Rさん僕、運は強いほうなんですよ。
会計士の仕事と芸能活動の二軸でキャリアを歩む


編集部Rさんは会計士でありながら、モデルや俳優のお仕事もされているという、ユニークなキャリアをお持ちですよね。そもそも会計士を目指されたきっかけは?
Rさん僕が大学生の頃って、ちょうど就職氷河期だったんですよ。就職が極めて困難だったため、資格を取って専門職として働く、つまり手に職をつけることで選択肢が広がると言われていた。法学部だったので弁護士を目指す学生が多かったのですが、社労士として独立している父に相談したら「弁護士も良いけれど、税理士の方が親和性があるから将来一緒に仕事できるかもな」って言われたんです。その道も悪くないなぁと勉強を始めてみたら、数字を読み解くのがとにかく楽しい。論理的に物事を組み立てて考えることも僕には性が合ったようで、どっぷりハマってしまって。それなら、より難易度の高い公認会計士に挑戦しようと思ったんです。
編集部超難関といわれる国家資格試験ですよね。
Rさん無事に試験に合格し、卒業後は大阪の監査法人に就職しました。最初は大手企業の安定した環境と規模の大きい案件に携われることにやりがいを持って働いていましたが、次第に定時までの労働環境に窮屈さを感じるようになって。初めての社会経験で、そういうものだと分かりながらも、どこかで自分らしい働き方を叶えることができれば、より多くのことに挑戦しながら生きていけるのではないかと思い、独立を視野に入れ始めました。
編集部独立されてみて、いかがでしたか?
Rさん最初は……めっちゃ暇でしたね(笑)。会計士が独立しても、そもそも知名度がなければ案件が来ないんですよ。でも、そのおかげで色々な人と積極的に会うようになって、少しずつ税理士業務やコンサルティングのお仕事をもらうようになりました。そうしているうちに気づけば今度は個人で受ける業務量に限界がきたので、高校の同級生3人と一緒に法人を立ち上げました。
編集部え、高校の同級生に会計士になった方が3人もいたんですね。
Rさんそうなんです。しかも同じクラスで。独立してから、仕事の内容も大事だけど、「誰と働くか」がもっと大事だと気づいたんですよね。働き方の価値観が合う人と一緒にやることで、より良い仕事ができるし、場所や時間に縛られることなく楽しく働ける。それで、昔から気心の知れた仲間とやることにしました。PCさえあれば仕事ができる。時間も場所も自分でコントロールできるようになった。ならば、と始動したのが、僕のなかにずっとあったモデルや俳優の仕事への挑戦でした。
編集部突然、別世界へ。そこにはどんな経緯があったんですか?
Rさん昔から芸能の仕事に憧れがあったんです。そんな時、たまたま京都で開催される着物のファッションショーのオーディション情報を見つけて。一度きりの人生だし、やりたいことはやろうと。思い切って応募したら、ショーに参加させていただけることになりました。
編集部えーーー! それはすごい。人生の転機ってどのタイミングで訪れるのか分からないものですね。
Rさん本当にそう。ファッションショーは結構大きいホールで、未経験者だったのでしっかりウォーキングのレッスンを受けてからランウェイに上がらせていただきましたが、もう頭が真っ白でした。でも終わった瞬間、すごい充実感があった。
編集部どんな世界が広がっていましたか?
Rさん創造性がうずまき、エネルギーが爆発するような刺激に満ちた世界。モデルはどうすれば自分をより魅力的に見せられるかを日々研究し、俳優は感情の機微や表現力を磨き続けている。経理部長や経営者と向き合い、冷静に数字で経営をサポートする公認会計士の仕事とは別の世界。常に感性を磨き続ける人たちと出会ううちに、「この世界にもっと深く関わってみたい」という思いも強くなり、チャレンジしてみようと大阪の会社の仲間に報告したんです。
編集部みなさん、どんな反応でしたか?
Rさん「応援してる。でも、俺たちとの仕事は捨てるなよ!」と、笑いながら送り出してくれました。捨てるも何も、彼らとの仕事が基盤になっているからこそ、安心して思い切った一歩を踏み出すことができたので、とても感謝しています。
流れに柔軟に乗っていく



編集部ミュージションに部屋を構えたことで、芸能の仕事にもしっかりと時間を割けるようになったんですね。今後はそれぞれのお仕事でどんなことを目指されていますか?
Rさんモデルも俳優もまだまだ学ぶことばかりなので、どんなに小さな仕事でも一つひとつ積み重ねていきたいですね。もしオファーをいただけるのであれば、悪役でもどんな役でもやってみたい。公認会計士に関しては、クライアントに喜んでもらえるような質の高いパフォーマンスを提供しながら、組織づくりにも注力していきたい。効率的に仕事を進めながら、より多くのクライアントに価値を提供できる体制を整えていくことが、今の自分にとって重要なテーマかな。あえて「こうなりたい」と決めずに、世の中の流れや人との出会いで柔軟に働き方を変えていければ良いかなと思っています。
編集部確かに、小さなことがきっかけで人生がガラッと変わることもありますしね。
Rさん公認会計士の独立も、モデルや俳優の仕事も、すべて人との出会いから生まれたご縁ですから。かつて20代の頃に描いていた会計士で手堅く安定した道を選ぶ未来とは違うけれど、出会った人たちのおかげで、今の自分がいる。ミュージションとの出会いもそのひとつです。ここがあるからこそ、ポージングや演技の練習が思い切りできるし、もちろん演奏も楽しめる。新しい挑戦にも臆せず飛び込める環境があるって、すごくありがたいことですよね。
鈴木私たちも、お部屋探しという人生の大切な節目に関わらせていただけることをとても嬉しく思っています。ミュージションにはRさんのように「これから新しい挑戦をしたい!」という強い覚悟を持って引っ越してくる方が多いんです。そんなみなさんがテレビやSNSで活躍されている姿を見かけると、本当に誇らしい気持ちになります。入居者さんが出られるライブや舞台があればチケットを取って友人と観に行ったりすることもある。なので、うちのスタッフは基本夜の予定が埋まりがちなんです(笑)。
Rさん自分が住んでいる物件のスタッフさんがそこまで応援してくれるって、めちゃくちゃ心強いですね。
鈴木みなさんの挑戦を支えるのもミュージションの役割ですから。影の応援団のような気持ちです。

公認会計士としてのキャリアをしっかりと築いた上で、新しい挑戦を恐れず、モデルや俳優としての道を切り拓いているRさん。ミュージションとの出会いによってさらに可能性が広がるように、スタッフ一同、これからもRさんの活動を応援しています。
企画:株式会社リブランマインド
文・編集:tarakusa
写真:丹野雄二(提供写真以外)